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向日葵が蒸し暑い風になびいている。

心地よいビールと談笑の後、雄輝の達ての申し出により

家族とは別に、おやじと雄輝は

コトデン(高松琴平電気鉄道)で帰ることとした。

高松琴平電気鉄道、通称「コトデン」は四国の玄関高松と観光名所こんぴらさんを結ぶローカル私鉄である。高松・琴平を結ぶ線の他2つの路線を持ち、通勤・通学の足として親しまれている(私も通学に使用していた頃がある。)。しかしこの「コトデン」、平成13年に民事再生手続きを申請、現在再建中とのこと。雄輝はこの「コトデン」が大好きなので、是非再建してもらいたいものである。

30分に1本(正確には上り下りがあるので1時間に4本の電車)しか電車がなく、私達以外にホームで電車を待っている客は1人だけだ。雄輝は駅の雰囲気だけで上機嫌で、ホームの端から端まで走ったり、ホームに座ったり・・・。のんびりとした空間と時間の中でのチビとの取り留めのない会話で、おやじも上機嫌だ。久しぶりに見かけた人は、線路沿いのあぜ道を歩いている。線路沿いのあぜ道は、住民の生活道路となっているのだろう。

待つこと25分、ようやく上り電車がやって来た。最近のコトデンカラーで配色された新型車両だ。雄輝はもちろん指定席である先頭車両へ!乗務員室の窓から走り行く先をず〜っと見ている。結局、目的地までこの格好のままだった。電車はゆっくりと田園風景の中を走り抜ける。ん〜、のどかだ。まっすぐ伸びる鉄路の先に源平合戦や那須与一の「扇の的」で有名な屋島(下写真前方の平らな山)が見えてきた。なぜ山なのに島と呼ぶのか?

その昔、源平合戦の頃の屋島は海に囲まれた島だったのだ。その後、新田開拓で浅瀬が埋め立てられ、現在の陸続きになったのである。それにしても特異な形状の屋島、この理由は屋島の地質的な特徴にある。屋島は、瀬戸内海に面した標高293mの溶岩台地なのだ。溶岩台地とは地殻の割れ目や火山から多量の溶岩流が噴出し、ほぼ水平に重なってつくられた広大な台地のこと。インドのデカン高原、北アメリカのコロンビア高原などが有名

で、屋島はその小規模な例だ。現在も風化・侵食が続いている。隣りの山は五剣山と呼ばれているのだが、宝永地震(1700年頃)でひとつの峰が崩壊し、現在の見た目は四剣山になっている。そんなことを考えながら目的駅に到着、車で移動した家族と合流し帰宅の途についたのだった。

「コトデン」の古めかしい切符

 

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